■第14回■ 「PORNOGRAFFITTI〜EXTREMEU」 EXTREME
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1.DECADENCE DANCE
2.LI’L JACK HORNY
3.WHEN I’M PRESIDENT
4.GET THE FUNK OUT
5.MORE THAN WORDS
6.MONEY (IN GOD WE TRUST)
7.IT (’S A MONSTER)
8.PORNOGRAFFITTI
9.WHEN I FIRST KISSED YOU
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10.SUZI (WANTS HER ALL DAY WHAT?)
11.HE-MAN WOMAN HATER
12.SONG FOR LOVE
13.HOLE HEARTED |
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ギターを始めてしばらくしてギターをどういう風に弾くのか、スーパーといわれるギタリストもある程
度覚えられた頃、このバンドEXTREMEに出会いました。その2ndアルバムがこれです。
80年代末期、それまでメタルの世界では隆盛を極めていた西海岸LAではなく東海岸ボストン出身
のこのバンドはギターテクニック戦争も終焉を向かえ、古きよきロックを見直す動きの中で16ビート
に代表される「ファンク」という切り口でシーンに登場したバンドです。
当時「ファンク・メタル」と呼ばれたそれは6弦ルート音に和音を絡めるパターンが一般的だった中で
新鮮な輝きを放ち、ひとつの流れを作ったと言えるでしょう。
Gのヌーノ・ベッテンコートのプレイはといえば当時世界最高峰の技術を持つテクニシャンがテクニッ
ク的に最もトンガっていた頃だけに超激ムズプレイがてんこもりです。
手数の多いリフ、スキッピングに代表されるハイパーなソロプレイなどすべてに技術力を必要とする
リックで埋め尽くされています。
かと思えばメロディアスなアコースティックプレイを聴かせる5やカントリー風にキメた13、ジャジー
なピアノプレイを披露した9など柔軟さ・多才さも発揮し大車輪の活躍を見せてくれます。
おまけにそのプレイセンス自体も評価が高く、プロにも彼の名前を挙げる人が多いと言います。ギタ
ープレイのみならず曲作りやプロデュースにもその才能を発揮し、もはやギターヒーローという名前
だけでは語れない存在だと言う事が出来るでしょう。
このアルバムに収録された曲に話を移すと全体的にリズム的にフックの効いた曲が多いですがそ
の反面、先程触れたようにいろんなスタイルの曲も彩りを加えてくれています。
リフ、ソロ共にコピーしがいの有り過ぎるこのアルバム。特にそれまでオーソドックスなHR/HMに慣
れ親しんだ人は動きのあるバッキングに苦戦するかもしれませんが、テク志向の人にしばらくは練
習材料には困らないじゃあないでしょうか?特にリズムプレイを学ぶには最適な一枚ですね。
参考音源 曲名をクリックして下さい。
MORE THE WORDS 全米bPを獲得したアコースティック曲
IT('S A MONSTER) 強力なフィードバックでKO!
HE-MAN WOMAN HATER 冒頭のディレイマジックが聴き所 |