■第17回■ 「STEVIE SALAS COLORCODE」 STEVIE SALAS COLORCODE
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1.STAND UP!
2.BLIND
3.CAUGHT IN THE MIDDLE OF IT
4.JUST LIKE THAT
5.TWO BULLETS AND A GUN
6.THE HARDER THEY COME
7.OVER AND OVER AGAIN
8.BABY WALK ON
9.INDIAN CHIEF |
10.COVER ME |
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80年代から90年代にかけてのロックシーンの流れは、煌びやかな衣装にメイクとオーバープロデ
ュース気味のサウンドのLAメタルや、シュラプネル系に代表される過剰なまでのギターテクニック
追求の波と言ったものも次第に衰退し、昔ながらのシンプルなロック、原点回帰やブルースの再確
認等に方向を向け始めた事はこのコーナーでも度々書きましたが、そんな中デヴューしたのがステ
ィーヴィー・サラスでそのデヴュー・アルバムがこれです。
彼を語るうえで重要なキーワードが「ファンク」でリズム的にフックの効いた曲が多いのが特徴です。
またメキシコとアメリカ・インディアンの血を引く彼はそのスタイルや3ピースのバンドで活躍している
事からジミ・ヘンドリクスと比較される事も多く、実際ブルースナイズされたプレイも聴かせてくれて、
そういった意味からも共通点はあると思います。(影響も受けているでしょうが 笑)
アルバムのタスキに「腰が抜けるぜ!!」とあるようにパンチのある曲が多く聴かれ、その中にもブル
ージーなナンバーを渋くキメテくれたりと様々なスタイルの曲がバランス良く収められていて楽しめる
内容になってます。歌い方にもジミを彷彿とさせる部分を感じるところがありますね。
プレイに関してはさっきも書いた通りブルースやファンク、ハードロックなど様々なスタイルを消化した
プレイを聴かせてくれていますが、特にリズムプレイが切れ味抜群でノリのよさは折り紙付きです。こ
こら辺はエディー・ヴァン・ヘイレンからの影響もあるんじゃないでしょうか。
またブルース・ロック的というか60年代から70年代を彷彿とさせる雰囲気も感じられ、ベテラン音楽
ファンには懐かしいと感じる曲も多いんではないかと思いますね〜。
個人的には4、7、9辺りが特にそれを感じずにはいられないんですがどうでしょう?オジサンファンの
僕にはとてつもなく懐かしさに包まれたんです。どこかで聴いたような感じというか昔はこんな曲よく
聴いたのにな〜みたいな。(笑)
このアルバムを聴いてるとつくづく日本人にはこんな曲は書けないよな〜と思ってしまいますね。この
あたりはアメリカという国の風土、土壌のなせる業としか言いようがありません。
またこのアルバムもタイプは違うもののEXTREMEと同じくバッキング・リズムプレイを学ぶには最高
の1枚です。過去のリアルなロックをこのアルバムを通してこんな感じだったんだなと感じてみるのも
いいかも?
普段HR/HMばかりやってる人なんかは特に9のリフなんかコピーしてみて友達の前でさりげなく弾
いて見せると注目されるかもしれません。
参考音源 曲名をクリックして下さい。
THE HARDER THEY COME イキのいいシャッフル・ナンバー |