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CDレヴュー
〜初心者に送るオススメ!?ギター・アルバム〜







■第19回■    「EAT ’EM AND SMILE」    DAVID LEE ROTH




「EAT ’EM AND SMILE」  DAVID LEE ROTH 1.YANKEE ROSE
2.SHYBOY
3.I’M EASY
4.LADIES’ NITE IN BUFFLO?
5.GOIN’ CRAZY!
6.TOBACCO ROAD
7.ELEPHANT GUN
8.BIG TROUBLE
9.BUMP AND GRIND
10.THAT’S LIFE

ヴァン・ヘイレン栄光の初代Vo、ダイヤモンド・デイヴことデヴィッド・リー・ロスの86年発表のファー
スト・ソロ・アルバムです。

1984年の6thアルバムを最後にデイヴは自己のバンドを結成、このアルバムを発表する訳ですが
、最近ヴァン・ヘイレン復帰騒動でチラッとその姿を見せたものの、長らく表舞台からは遠ざかってい
たので今時のキッズ諸君の中に果たしてどれほど彼の事を知っている人がいるでしょうか。当時は
MTVで彼のPVを見ない日はなかったほどでしたが・・・。

彼の持ち味・特徴はアメリカの太陽を思わせる底抜けの明るさ、いい意味でのスケベさ・下品さだと思
います。音楽的な話をするとブルースやジャズを基本にしたとかいえるでしょうが、そんな事はどうで
もいいと言えるほどその魅力を内包した彼のパフォーマー、エンターテイナーとしてのキャラクターに
つきるでしょうね。

このアルバムもそういったデイヴの魅力いっぱいの内容。ハードロック、ブルース、ジャズやブギーチ
ックなものまで幅広いスタイルの曲が収められていますが、彼の前ではそれさえも無意味、前編能天
気なロックンロールパーティーを体験できる1枚に仕上がっています。正にこのアルバム自体がひと
つのショーですね!

Gはあの奇才スティーヴ・ヴァイで彼はここでも人と違う、変態ぶりを聴かせてくれているんですが、
自分のバンドに比べると幾分それも控えめな感じがします。

只、聴いための印象なので比較的オーソドックスなロックをやってる分、響きにさほど変態度は感じ
なくてもよく聴いてみると奏法的にはかなり変態的な事をしてるかもしれません。(あちこちで 笑)

分かり易いところで言えば1の冒頭で聴かれる人の喋り声を模したワウプレイや2でのベースとのユ
ニゾン・プレイなんか強力で一筋縄ではいかないプレイも盛りだくさんです。

それにHR界ではスーパー・ベーシストとして名前の知れているビリー・シーンとの「パワーツインズ」
と呼ばれたコンビ振りも聴き所のひとつで控えめといってもなめるとひどい目にあいますよ!(笑)

とはいえバンドでの作品なのでとっつきやすいしそういう意味ではコピーもし易いでしょうからチャレン
ジはしてもいいですが、慎重に・・・。




参考音源  
曲名をクリックして下さい。

YANKEE ROSE   1、オープニングのワウが注目(耳)!


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