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CDレヴュー
〜初心者に送るオススメ!?ギター・アルバム〜








■第7回■    「TRIBUTE」    OZZY OSBOURNE





1.I DON’T KNOW
2.CRAZY TRAIN
3.BELIEVER
4.MR.CROWLEY
5.FLYING HIGH AGAIN
6.REVELATION (MOTHER EARTH)
7.STEAL AWAY (THE NIGHT)(WITH DRUM SOLO)
8.SUICIDE SOLUTION (WITH GUITAR SOLO)
9.IRON MAN
10.CHILDREN OF THE GRAVE
11.PARANOID
12.GOODBYE TO ROMANCE
13.NO BONE MOVIES
14.DEE (RANDY RHOADS STUDIO OUT-TAKES)

このコーナーもやっとの事で第7回にこぎつける事が出来ました。この調子でドンドン紹介して行き
たいと思います。

今回紹介するのはHM界の帝王と呼ばれるオジー・オズボーンのアルバム、「TRIBUTE」です。

ギターを始めた頃の僕はイングヴェイの名前こそ知っていたものの、他のギタリストの事は全く知
りませんでした。

ギターをやるからにはその中でも上手いと呼ばれる人の曲をたくさん聴きたいと思うようになり、い
ろんなギタリストのアルバムを聴きあさるようになる訳ですが、その頃耳にするようになったあるギタ
リストの名前がありました。

ランディー・ローズ・・・。オジーのバンドのギタリストとして、右腕として後世語り継がれる人でした。
その頃に出会ったランディー初体験のアルバムがこれです。

彼の詳しい人となりについてはコラムを読んで貰うとして、ここではアルバムの内容やプレイについ
て書いて行く事にします。レヴューですから。(笑)

このアルバム、ランディーの死後暫く経ってからのリリースで当時オジーにとって2枚目のライブ・ア
ルバムです。

ジャケットにはオジーとならんでランディーの名前がクレジットされていたり、日本盤の帯には「〜ラ
ンディー・ローズに捧ぐ〜」とタイトルされている事からも分かる通り、ランディーへの追悼の気持ち
が前面に現れたアルバムと言えるんじゃあないでしょうか。

そんなこのアルバムもオジーにとってはリリースまでにかなりの心の葛藤があったようです。でもフ
ァンの為にと言う事でリリースを決断したとか。それでも相当の心の整理をしたでしょうが・・・。

ファンにしてみれば大好きな、それも今は見る事が出来ないアーティストの音源となれば涙ものでし
ょうし、ましてやそれがよりアーティストの息遣いが感じられるライブとなれば是が否でも聴いてみた
いものでしょう。

彼の命日に聴いて思いを馳せるにはスタジオ盤もいいですがライブの方がより彼らと繋がりを感じる
でしょうし・・・。

内容の方に話を移しましょう、アルバムの性質上ランディー在籍時のベストの選曲だといえるし、(1
曲目から4曲目までの選曲なんか黄金の選曲ですよ!ロック史に残る曲ばかり!)レコードでの発
表時2枚組だった事からもボリュームもあります。ランディーのギタープレイも存分に堪能出来る内
容です。

ギタープレイ的に言えば時代性もあって基本的にブルースロックを根底にクラシカルな要素を匂わ
せたプレイと言えるでしょうか。今ほど奇想天外なテクニックは出てきません。

ですがタッピング的なラインを当時タッピングで世界を席巻し、ランディーと人気を二分したエディー・
ヴァン・ヘイレンとは違うアプローチでやってみたり当時のアームの使い方等聴き所は満載です。現
在のキッズや90年代のキッズなんかは80年代HMの雰囲気を感じるだけでも価値があるし、オジ
サンキッズには涙が止まらないんではないでしょうか?

それと先ほど書いた思いを馳せるには持ってこいな最大な理由、それはライブの最後にオジーのデ
ヴュー・アルバムに収められたランディーのアコースティックの小ピース、「Dee」のスタジオアウト・テ
イクなるものが収められているんです。

これは「Dee」をスタジオでランディーが爪弾く様子が収録されているんですが、おそらくスタジオでテ
ープを回しっぱなしにしてたんでしょう、その中で作曲していって曲が出来上がったと思われる様子が
時折聞こえるランディーの肉声と共に伝わってきます。これだけでも彼の人柄に触れる事が出来るの
では?

難易度はと言えば初心者にはキツイですが、ある程度弾ける様になったって人にはオススメですね!




参考音源

I Don't Know         オジー伝説の始まりとなった名曲
Mr.Crowley          ドラマティックで壮大な彼の代表曲
Goodbye To Romance   メロウでセンチメンタルなバラード


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