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スタジオ経験豊富なメンバーが結成したTOTO’78年発表のデヴュー・アルバムです。TOTOのア
ルバムといえば数々の名曲が収められた4thが大傑作で、そのイメージが強いと思うのですが、こ
の時点で既に後TOTOのサウンドが確立されていると思います。
サウンドはといえばAORの大物、ボズ・スキャッグスのレコーディングがきっかけで結成されたという
だけあってアダルトでムーディな雰囲気を漂わせながらロック的な部分も押し出したような印象を受
けます。
既にスタジオ活動名を馳せていたメンバーだけあって流石に技術的に強者揃いで、楽曲も2や3、6、
9といった後の定番曲も多数収録されていて彼らのキャリアを語る上で外せない1枚と言えるでしょう。
Gのスティーヴ・ルカサーのプレイもロックをベースにしながらも、アダルトなムードを感じさせるプレ
イを聞かせてくれていて、同時期に活躍したランディ・ローズやエディ・ヴァン・ヘイレンとは一線を画
す個性を感じます。
難易度的には中級から上級といったところでしょうが、楽曲はポップで聴き易いものが多いのですが、
1で聴かれるリズム面でのトリックなど、奏法的にも為になると思います。
若いキッズやメタル命な人には物足りないかもしれませんが、彼らの奏でる「大人のロック」、体験し
て損はないと思うのですが、どうでしょう?
参考音源 曲名をクリックして下さい。
Ill Supply The Love キャッチーなカッティングの練習に・・・。
Georgy Porgy アダルトなナンバー
Hold The Line 彼らの中では比較的へヴィーな曲 |